国際ちゃんちゃん連合

<国際ちゃんちゃん連合とは>

鶏ちゃん合衆国は、地域に根差した郷土料理である「とんちゃん」の振興のために活動している飛騨市神岡町の「神岡とんちゃん研究会」及び可児郡御嵩町の「みたけとんちゃん発展会」との連携関係を樹立し、相互に協力しながら、それぞれの知名度アップに取り組んでいくことで合意し、平成26年10月25日(土)に、「国際ちゃんちゃん連合」の盟約締結を行いました。

それぞれが一つの国のように、友好的な国家関係を樹立していくことを願い、「国際連合」にならって、「国際ちゃんちゃん連合」と命名しました。

<盟約書>

国際ちゃんちゃん連合盟約書

岐阜県の郷土料理・鶏ちゃんは、その語源において、「とんちゃん」の名称を由来としており、古くから深い縁で結ばれています。また、神岡とんちゃん、みたけとんちゃんは、それぞれ鉱山、炭鉱にまつわる起源を有しており、相互に歴史的なつながりを有しています。

鶏ちゃん合衆国、神岡とんちゃん研究会、みたけとんちゃん発展会は、こうした歴史的つながりをきずなとし、地域の郷土料理を代表する団体としての友好親善関係を深め、全国・世界に向かってその魅力を発信していくことを通じ、岐阜県全体の発展に尽くすことを誓い、本日、ここに国際ちゃんちゃん連合の盟約を締結します。

平成26年10月25日

ちゃんちゃん連合盟約書

 

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<盟約締結について>

(1)鶏ちゃんととんちゃんのつながり

鶏ちゃんは下呂市、郡上市を中心に、タマゴを産まなくなった鶏(廃鶏)を有効活用するために生まれた郷土料理ですが、商品化が始まった昭和30年代当初は「味付けかしわ」「鳥ホルモン」などと呼ばれていました。 その後、岐阜県内に豚の内臓肉料理であるとんちゃん文化が入りはじめ、焼肉店などを中心にとんちゃんが普及し始めると、「豚が「とん」であるなら、鶏だから「けい」を使おう」という発想から、とんちゃんの名称をもじって、「けい(鶏)ちゃん」の名前がつけられました。 そして、料理の表記は、味付けかしわ、鶏ホルモンの名称に代わり、「ケイちゃん」「けいちゃん」になり、近年、漢字表記の「鶏ちゃん」が広がり始めました。このように、鶏ちゃんととんちゃんは、命名をめぐる歴史的な深いつながりがあります。ちなみに、鶏ちゃんの語源となったとんちゃんの「ちゃん」は、朝鮮語の「臓」とする説や、タレを意味する「醤」であるとする説などがありますが、いずれもそれぞれの料理の特徴を表していると言えます。

(2)各団体の設立

とんちゃんについては、飛騨市神岡町、可児郡御嵩町において、地域の味として親しまれてきた地域独自のとんちゃんに着目し、これを普及・振興しようと、2010年に神岡とんちゃん研究会が、2011年にみたけとんちゃん発展会が設立されました。 また、鶏ちゃんについては、各地域に広がる鶏ちゃんの味の独自性を尊重しながら、緩やかにつながり、協力して普及を目指すため、2012年に鶏ちゃん合衆国が設立されました。

(3)連携に至る経緯

鶏ちゃんの歴史についての調査活動を進めている鶏ちゃん合衆国では、上記のような歴史を知るに至り、名称を巡って密接な「親戚」関係にあり、相互に鉄板を囲んで賑やかに食べられる郷土料理という共通点をもつ“とんちゃん”との「異食種交流」を行うことによって、相互の知名度アップ及び各団体の活動の活性化を図ることができると考え、神岡とんちゃん研究会、みたけとんちゃん発展会に連携の打診を行い、両団体の積極的な賛同を得て、盟約締結に至ったものです。

(4)今後の活動について

今回出展する岐阜県農業フェスティバルのような食のイベントに共同で出店するほか、それぞれのイベント等において、鶏ちゃん、とんちゃんを提供する機会をつくることにより、知名度の向上を図ります。また、相互の団体の関係者による交流会などを行い、PR手法のノウハウ共有、共同PRの取り組みの研究などを行っていきます。

<神岡とんちゃん及び神岡とんちゃん研究会について>

神岡の”とんちゃん”は豚ではなく牛ホルモンを使います。町内のお店独自の味噌・醤油ダレで味付けされたミノや腸、センマイ、ハチノスといった様々な部位を、キャベツやたまねぎ等の野菜と一緒に鉄板で煮焼きにします。食後は鉄板に残ったタレでうどんやご飯と一緒に炒めれば2度おいしさが味わえます。鉱山の町に昔から伝わるスタミナ料理です。飲み会やバーベキューと、みんなで鉄板を囲んで楽しく食べられることで、地元の人に愛されています。 神岡とんちゃん研究会は、神岡に古くから伝わる”とんちゃん”のおいしさを広く知っていただくことで、神岡町内への観光客誘致・交流人口の増加を図り、地域の振興・発展につなげたいという思いで2010年に発足しました。運営は、町の焼き肉店、小売専門店が主となり、ボランティアの協力を得ながら、イベント出店などによりPP活動を行っています。 イベント出店では、牛ホルモンにこだわる”とんちゃん”を気軽に食べていただくために、とんちゃんの残りダレにうどんを入れて食べる習慣を「神岡とんちゃんうどん」としてメニュー化して提供しています。

<みたけとんちゃん及びみたけとんちゃん発展会について>

明治から昭和40年代にかけ、御嵩町を中心とする地域では「亜炭産業」が栄え、日本の近代化を支えるエネルギー源として、たくさんの「亜炭」が採掘されていました。 その亜炭抗労働者たちが、「安く」「スタミナがつく」食べ物として、「とんちゃん」を食するようになり、やがてこの地域を代表する郷土食として定着していきました。「とんちゃん」は、炭鉱労働者たちによって、まさに「グルメ」であり、御嵩の「ソウルフード」ともいえます。 しかし、亜炭産業の衰退とともに、「みたけとんちゃん」を提供する店も減少し、近年では数軒の店舗になってしまい、「このままではみたけとんちゃんの歴史が消えてなくなってしまうのでは・・。」そんな危機感から、もう一度炭鉱で栄えた「御嵩」の元気を、この「とんちゃん」とともに取り戻そう!と平成23年に発足したのが「みたけとんちゃん発展会」です。 構成員は、商工会青年部のOB有志や名鉄広見線守ろう会のメンバーなど約20名で、御嵩宿さんさん広場(名鉄御嵩駅前)で開催されているエコビアガーデン(第3金曜日)や御嵩宿宿の市での出店、東海地方を中心に行われる「食のイベント」に参加しています。また、今年5月に開催された岐阜県可茂地域のB級グルメイベント「かも1グランプリ」では見事グランプリを受賞しています。 みたけとんちゃんの特徴は、御嵩産大豆を使用したみたけ味噌で味付けした甘辛さと、亜炭抗労働者がスコップを使って焼いていたというエピソードにちなんで、網焼きではなく、鉄板焼きを基本としています。

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