<土鍋で遊ぶ 土鍋で繋がる>をコンセプトに土鍋商品「温たなべ」(ぬくたなべ)を販売する㈲丸志げ(若尾繁男社長)が、鶏ちゃんを食する「鶏ちゃん土鍋」を開発した。
9月11日に多治見市の丸志げ本社を訪問し、社長の若尾繁男(65歳)さんにその土鍋で鶏ちゃんを焼いていただいた。
目の前にドーンと現れた「鶏ちゃん土鍋」は、フタ付きのどっしりとした質感で空飛ぶ土星を思わせるデザインの光沢ある茶褐色。両方の取っ手部分には<鶏ちゃん>、<合衆国>の文字も入る。
とにかく土鍋である。どんな感じで鶏ちゃんが焼けるのか焼ける前から楽しみ感を抱いてしまう。鶏ちゃん土鍋はコンロにピタリと乗る。鶏ちゃんを土鍋に入れ点火、油を敷く必要はない。
「底まで釉薬が塗ってあり深さを浅くしてあります」と鶏ちゃん用に特別に作り上げた土鍋であることを説明しながら若尾社長がゆっくり鶏ちゃんを焼き始める。
フタをすることなく焼くことだけにした。しばらくすると鶏ちゃんに焦げ目がついてきた。キャベツを入れる。混ぜれば鶏ちゃん焼きの出来上がりだ。そっと口に含んだが、まろやかな味。さらに焼きそばが入る。不思議にニンニクの香りが部屋にこもらない。
ごはんも欲しくなり、「温たなべ」でご飯も炊かれている。ごはん炊き土鍋は深みがある。ふたをして待つことしばらく、フワッと白いご飯が輝いて炊けた。おこげまで付かせることができる。
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9月16日には今度、飛騨金山の金山荘において、町内に住む人が自分の家でこしらえた手作り鶏ちゃんを持ち込んだため、それを鶏ちゃん土鍋で焼くことにした。
この鶏ちゃんがすばらしい。モモ肉が一口大にカットされ、下呂の地味噌を使用したタレに漬け込んである。ニンニクを効かせゴマがふんだんに入り、千切りタマネギが混じる。無農薬で育てた上質なキャベツが土鍋に敷かれ、その上に手作り鶏ちゃんが乗せられた。
それからはフタをしてただ待つことにした。
しばらくしてフタを開けるとそれは見事な鶏ちゃん料理。キャベツがやわらかく鶏ちゃんと混ざり、汁が多く出て煮込み風に近い鶏ちゃんだ。やわらかく鶏肉のうま味が引き出せている。
11日、16日と続けて鶏ちゃん土鍋を使用したが、鉄板で焼くのとはまた違う、鶏ちゃんの味わいを知ることができた。「温た(ぬくた)とは東濃地方で温かいを表現した方言です。温たなべが身も心も温まる特別な土鍋となることを願っています」と若尾社長は語る。
「温たなべ」の秘密
○水が浄化されお米もおいしく炊ける
○通常の土鍋は空焚き厳禁。セラミック陶器を敷いて焼くことにより焼き芋もできる。
○遠赤外線効果で食材の芯までじっくり効果的に温め、浸透することにより必要な栄養を損なうことなく、うま味を最大限に引き出す
○消臭作用でお肉や魚のニオイを軽減
「鶏ちゃん土鍋」
サイズ
6号(直径19㎝)7号(直径22㎝)8号(直径25㎝)9号(直径28㎝)
色2種類(茶褐色・山吹色)
【㈲丸志げ】
〒507-0807
多治見市生田町2丁目190-4
℡0572-23-8346 Fax0572-23-7851
http://www.marushigetouki.co.jp
(文:長尾大統領)