12月16日(月)、鶏ちゃん合衆国大忘年会を岐阜市のホテルグランヴェール岐山で開催しました。合衆国の活動の基軸となる交流会の中でも最も大きなイベントの一つで、106名が参加しました。
今回の忘年会は、冒頭に信州・山賊焼との「鶏和友好条約」の締結式、続いて、新任大使、政府高官の任命式を行い、その後、忘年会に入りました。(条約締結式、任命式の記事は別途掲載しています)
忘年会は、いつも合衆国を応援してくださっている駒田誠岐阜県議会議員(下呂市選出)の乾杯でスタートしました。
鶏ちゃん合衆国の交流会は、様々な鶏ちゃんを食べ比べるのが特徴。この日は、全て鶏ちゃん専門店や飲食店の鶏ちゃんで、いずれも鶏ちゃん合衆国加盟の州の商品を取り寄せました。ラインナップは次のとおりです。
まず、下呂市・馬瀬「うめもと屋」の「煮込み鶏ちゃん」。県内でもただ一つの煮込むタイプの鶏ちゃんで、昭和30年代の鶏ちゃん黎明期に開発され、以来、約50年にわたり全く変わらぬレシピで提供され続けている逸品です。
焼く鶏ちゃんがアレンジされたというのではなく、タマゴを生まなくなったニワトリを食べるという目的のために鶏ちゃんが商品化される歴史の中で、最初は自由な調理法が考えられていたことを示す文化財級の鶏ちゃん。煮込むタイプにもかかわらず、水を一切使わず、また、ニンニクは自家製のみを使用するというこだわりぶりです。
会場では、この煮込み鶏ちゃんを各テーブルに配置し、自ら煮込みながら食べていただきました。初めて食べるという方が大半で、鶏ちゃん文化の奥の深さを感じていただけたのではないかと思います。〆のうどんも大好評でした。
もう一つ、下呂からは同じく昭和30年代に最も早く鶏ちゃんの専門店として営業を始めた「まるはち食堂」の鶏ちゃん。現在は先代の後を継いだ二代目、三代目が店の味を守っています。地元はもとより、鶏ちゃんの世界では最も名が通ったお店の一つで、全国各地に熱心なファンが多いお店です。
お店では紙をひいたジンギスカン鍋で焼いて食べますが、今回は屋内での開催で、鉄板を使うことができなかったため、煮込み鶏ちゃん以外はホテルに調理をお願いし、提供する形をとりました。
続いて、加茂郡東白川からは鶏ちゃんマニアの間では大人気の隠れた名店「白草」の鶏ちゃん。親鶏(ヒネ鶏)だけを使った逸品です。毎日、家族総出でこの親鶏の肉を丁寧に筋引きするという作業を経て提供される鶏ちゃんは、親鶏のうまさがたっぷり詰まっています。もやしを入れ、さらにタレにつけて食べるスタイルも特徴です。
郡上からは、白鳥の焼き肉店「まるや食堂」の若鶏鶏ちゃん。看板ものれんもなく、地元の人しか知らない、まさしく隠れ家的な名店です。郡上みその風味のきいた本場の味でした。
そして、郡上からもう一つ、高鷲の食料品店「丸美屋商店」の鶏ちゃん。郡上でも最も早く、昭和30年代に商品化された鶏ちゃんの一つで、このお店の店頭でしか販売されないのにもかかわらず、口コミで郡上以外からの注文も入り続けているという知る人ぞ知る鶏ちゃんです。
いずれの鶏ちゃんもその場に行かないと食べられないか手に入らないものばかり。参加者の皆さんからは、それが一度に取り揃えられたのは、鶏ちゃん合衆国だからこそできたことだと高い評価をいただきました。
さらに、条約締結を行った信州・山賊焼もメニューに加わり、北アルプスをはさんだお隣の鶏肉郷土料理に舌鼓をうち、呑んで語って楽しい時間を過ごしました。
鶏ちゃん合衆国のこうした交流会は、様々なバックグランドの方々が一堂に会して、一緒に鶏ちゃんを食べて楽しむスタイルで、新しく友だちが増えたという方が多いのが特徴です。今回も、一緒にテーブルを囲んだ方々同士の新しい交流につながったケースも多かったようです。
大忘年会の後半では、抽選会も行いました。抽選のくじは、新たにプロモーション大使に任命された小倉理恵さん、食べ大使の浅井彰子さん、フリーアナウンサーの堀田みさ子さんがひき、合衆国の閣僚から提供された鶏ちゃんの詰め合わせやタレをはじめ、山賊焼セットなどをプレゼントし、大いに盛り上がりました。
商品をゲットした皆さんは、鶏ちゃん合衆国の「鶏笠」をかぶって記念撮影です。
鶏ちゃん合衆国では、これからもこうした鶏ちゃんを食べ比べ、呑んで楽しむ交流会を活動の中心に据えて開催していきたいと考えております。ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。