24年11月4日(日)、鶏ちゃん合衆国企画による初めての鶏ちゃんツアーを実施しました。この企画は岐阜新聞、日本イベント企画とのコラボで実現したもので、鶏ちゃん合衆国は全行程の企画、アレンジを行いました。10月上旬から募集を開始したところ、大人気で、バスを2台に増やし、当日の参加者は計80名となりました。参加費は5000円(小学生かは3000円)です。
今回のツアーは、鶏ちゃん合衆国では「羽ー鶏(はーばーど)大学」文化学部の課程と位置づけています。専攻は「鶏ちゃん文化論」といったところでしょうか。ツアーに申し込んだ時点で入学資格が得られ、ツアー終了と共に卒業、「鶏ちゃん学士」の資格が得られます。
さて、ツアーは、岐阜駅を9時に出発。東海北陸自動車道、関金山線を経由し、道の駅「平成」で休憩の後、一路下呂・金山に向かいました。車中では、長尾大統領、都竹国務長官による「授業」。長尾大統領からは鶏ちゃんの歴史や文化、岐阜県内での鶏ちゃんの分布、食べ方などが講義されました。都竹国務長官からは、鶏ちゃん合衆国の活動について講義。参加者の方々は熱心に聞いておられました。
最初の訪問地は、下呂・金山の高木酒造。「奥飛騨」などの銘柄で知られる蔵元ですが、高木酒造さんでは、鶏ちゃんに合う焼酎の開発を進められており、今回初めて一般に公開・披露されました。その名も「岐阜県民・鶏ちゃん」。芋焼酎ですが、味の強い鶏ちゃんを食べてもその味が引き立つように、さらっとした飲み口に仕上げられています。参加者の方々は社長の説明を聞き、試飲をして楽しまれていました。
高木酒造の後は、お待ちかねの鶏ちゃんの昼食。下呂温泉合掌村のほど近くにある「菅田庵」で鶏ちゃん定食をいただきました。菅田庵は、鶏ちゃん合衆国の「州」で、築400年の庄屋造りの雰囲気のある建物で、80名一人ずつに出された鶏ちゃんを、それぞれが焼きながら、しょうゆ味のおいしい鶏ちゃんをいただきました。この日の参加者の方々の中には、鶏ちゃんは初めてという方もあれば、若い頃に下呂に住んでいて美味しい鶏ちゃんを食べたのが忘れられず、懐かしくて参加したという高齢のご夫婦、親子連れ、家族連れの方々も多く、思い思いに鶏ちゃんを楽しまれていました。
昼食の後は、下呂温泉を代表する旅館「水明館」で温泉入浴です。下呂温泉湯めぐり手形を全員にお配りし、3回使える手形の1回分を使って野天風呂や展望風呂を楽しんでいただきました。手形は残り2回分ありますので、また、下呂に来ていただいて、温泉を楽しんでいただけるという趣向でもあります。
そして、水明館ではもう一つ、「鶏ちゃんまん」のおやつ。この鶏ちゃんまんは、水明館の和食と中華の料理長さんがコラボし、何度も試作を繰り返し、長い時間をかけてついに完成させたという一品です。この日は、料理長さんにおいでいただき、開発秘話をお聞きしながら、鶏ちゃんまんをいただきました。
お話しを聞くと、少し甘さのある生地と鶏ちゃんは「最も合わない組み合わせ」とのことで、そのバランスをどう取るかが最大の難関だったそうです。しっかり作り込まれた鶏ちゃんの具の部分は、鶏ちゃんのおいしさがたっぷり詰まっており、すばらしいできばえでした。
鶏ちゃんまんを楽しんだ席上、参加者の皆さん全員に、長尾大統領より「羽ー鶏(はーばーど)大学」の卒業証書を授与。一人一人のお名前が入り、合衆国の印鑑が押印されたカラフルな卒業証書は大変喜ばれました。
水明館を後にした一行は、下呂と郡上を結ぶ自動車道として建設が進められている「濃飛横断自動車道」のうち、先行開通した「ささゆりトンネル」を通って一路郡上へ。この道路は整備されれば、下呂と郡上を結ぶ最短、最速のルートになることは間違いがなく、鶏ちゃん文化圏である両地区を結ぶ「鶏ちゃん街道」になります。鶏ちゃん合衆国が構想する「鶏ちゃん夢回廊」の重要な一部となる道路と言えます。
郡上では、「道の駅みなみ」に立ち寄り、鶏ちゃん詰め合わせセットのお買い物。この日に合わせて仕入れていただいた郡上市内の8つの鶏ちゃんを4個2000円、2タイプのセットにし、鶏ちゃん合衆国が開発した鶏ちゃん詰め合わせセット用ステッカーを保冷袋に貼ったものをお求めいただきました。セットにしたのは、いずれも鶏ちゃん合衆国参加のメーカーの商品ばかりで、「八福」(八幡)、「鳥信商店」(八幡)、「丸忠精肉店」(大和)、「フクハチ食肉店」(白鳥)、「めいほう鶏ちゃん」(明宝)、「しょうりゅう」(美並)の6メーカーの8種類。なお、このセットはツアー後も定番化をしていただき、現在、道の駅みなみに行けば、セットのほか、アラカルトでも購入することができます。
さらに、この日はちょうど「道の駅みなみ」のイベントが行われており、道の駅オリジナルの「暴れん坊鶏ちゃん」や、鶏ちゃん唐揚げなども販売されており、参加者の皆さんは新しい鶏ちゃんの味を楽しまれていました。
美並からは一般道を経由して岐阜駅、大垣駅へ戻りました。合衆国としては初めてのツアーでしたが、大変楽しく、充実したものとなり、参加者の方々からも大変ご好評をいただきました。今後、郡上方面への第2弾のツアーも計画しております。どうぞご期待ください。